大江戸一(おおえどはじめ)のマーケットクリップ

2006年 11月 26日 ( 1 )

ひとりで過ごすゆったりした空間。神楽坂「まんじゅう喫茶 麦丸2」

神楽坂は江戸情緒を残しながらも「今」が味わえる東京でも貴重な街だと思う。

そんな神楽坂にはいくつものお気に入りの店があるが、今日は「まんじゅう喫茶 麦丸」を取り上げてみよう。
町屋ふうの喫茶「神楽坂茶寮」を以前紹介したが、麦丸は神楽坂茶寮の先を左折してすぐ右手にある小さな一軒家である。
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すぐ先は大久保通り。
古い民家を改造したカフェ。今風に言えばリノベーションカフェということになるが、あたたかい光に惹かれ入ってみた。
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1階は女将のスペースとわずか2席だけ。女将といっても別に和服姿ではない。ただママという雰囲気ではないのだ。
昔は劇団か音楽、あるいは絵画でもやっていたような雰囲気で独特の存在感がある。
女将のスペースはカウンターに囲まれたほんの2畳ほどしかなく、そこでまんじゅうを作り、コーヒーや紅茶を入れ、テイクアウトの販売もしている。
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禁煙全盛の今時、くわえ煙草でコーヒーを入れる女将の姿はわけもなくカッコいい。
くわえ煙草でコーヒーは入れてなかったかもしれないがそんな残像がイメージとして残っている。
そして1階は2席とはいえ、なんとも不思議なレイアウトでちょっとした待合室くらいのスペースに椅子とテーブルがぽんぽんと置かれている。
ソファに座ってみても、これが何か落ち着かない。
薄暗い店内。ぼおっと黄色く光るランプ。名も知らぬアコースティックギターが壁から掛けられ、ジャズが流れる。
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そして店の隅では看板猫の松子さんが丸くなっている。
しばらく落ち着かない時間を過ごしているうちに、なぜか居心地がよくなっていることに気づいた。
慣れたのかな。

そうこうしているうちに「アールグレイのポット入りホットミルクティ」と「マロンまんじゅう」が運ばれてきた。
ポットとカップはガラス製。
そしてミルクは蚤の市で売っているような使い込まれた銀色のピッチャーに入ってきた。
まんじゅうは小さなあんまんのようで、ほかほか。この店では「マンジウ」と呼ばれ、ひとつ130円。
皮は定番の白地のほか黒蜜地とヨモギ地があって具はあんこやクリーム、チョコ、うぐいすあん、チーズなどがある。
ガラステーブルの上にこの店の世界観が凝縮されていた。
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やがて音楽が止み、店内は静けさに包まれる。
しかし、そこにはあたたかく、懐かしい空気が漂いそこにいる時間を忘れさせてくれるようだった。

薄暗く、黄色みを帯びた灯り。古い調度品。退廃したムード。
今が21世紀だということを忘れ、太古の人間が炎のゆらぎを洞窟の中で見ているような錯綜感にとらわれる空間。
これが気持ちを落ち着かせてくれるのだろう。

まんじゅう喫茶 麦丸2
住所:東京都新宿区神楽坂5-20
定休日:水曜日


(地図をクリックすると拡大します。)
麦丸2

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by edolove | 2006-11-26 14:30 | グルメ